労働災害を減少させるために富山労働局が重点的に取り組む事項を定めた第13次労働災害防止計画では、道路貨物運送業における休業4日以上の死傷者数を平成29年(154人)と比較して令和4年までに30%減少させることを目標としており、令和4年の目標(107人)達成に向け、着実に減少しているところです。
しかしながら、全国の陸上貨物運送事業(以下「陸運業」という。)における休業4日以上の死傷災害については、令和2年には15,815件を前年に比べて2.8%増加しており、平成29年と比べても7.5%の増加となっています。
さらに、令和2年の死傷年千人率は8.94となるなど、全産業の2.33と比べ約4倍と極めて高い水準にあるなど、大変憂慮すべき状況にあります。
陸運業における労働災害の約7割が荷役作業時に発生しており、特に荷台等からの墜落・転落が最も多く発生しています。
また、荷役運搬用のロールボックスパレット(カゴ車)の取扱い中の災害も多発(令和2年は約1000件発生)しており、この約8割が不適切な取扱いが原因であることから、ロールボックスパレットの安全な取扱い方法の徹底が必要です。
このため、先般、厚生労働副大臣から陸運業における労働災害防止に向けたより一層の取組について陸運業を代表して陸上貨物運送事業労働災害防止協会会長あて協力要請が行われました。
また、このたび、富山労働局労働基準部長から関係団体の長あてに協力依頼がありましたので、お知らせいたします。
関連資料
- 厚生労働副大臣要請文書
- ロールボックスパレットの取扱い作業中の労働災害発生状況
- 「改良しましょう ロールボックスパレット 3つのポイントを提案します!」
- 「ロールボックスパレット/テールゲートリフター使う前の5つの基本チェックリスト」
参考資料
「ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル 安全に作業するための8つのルール」(平成27年9月)
厚生労働省
「テールゲートリフターを安全に使用するために」(平成30年4月)厚生労働省