令和2年における富山県内の労働災害については、休業4日以上の死傷者数が1,142人、うち死亡者数が13人となりました。
平成31年/令和元年に比べ休業4日以上の死傷者数が59人増加し、死亡者数は2名増加となりました。
建設業においては、死亡者数は3人と1人減少したものの、休業4日以上の死傷者数が187人と前年に比べ6人増加し、また、令和2年中、令和2年7月20日には建設業の労働災害が急増していることを受け、富山労働局長より「建設業の労働災害減少に向けた取組について」の緊急要請を受け、同年10月15日には関係団体に「秋季における死亡・重大労働災害根絶のための集中取組の要請について」がありました。
このため、平成30年度から取組期間が始まった第13次労働災害防止5カ年計画における死傷者数15%以上の減少目標に向けて、さらなる取組が必要な状況にあります。
また、60歳以上の労働者については、令和2年の死亡者数13人のうち5人を占めているほか、休業4日以上の労働災害の約3割を占めています。
このため、令和2年3月に厚生労働省が策定した「高年齢労働者の安全と健康のためのガイドライン」(エイジフレンドリーガイドライン)により、高年齢労働者の就労状況や業務内容等、各事業場における実情に応じて高年齢労働者に係る労働災害防止対策を積極的に推進する必要があります。
こうした状況を踏まえ、令和3年7月1日から7日まで「持続可能な安全管理 未来へつなぐ安全職場」をスローガンとして、令和3年度の全国安全週間が実施され、今般、富山労働局長より標記の件に関し周知依頼がございました。
なお、本年度は特に新型コロナウイルス感染症対策について十分留意されながら、労働災害防止に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
参考資料等
・令和3年3月19日付け厚生労働省報道発表「令和3年度「全国安全週間」を7月に実施」
・第13次労働災害防止計画
・富山労働局版 第13次労働災害防止計画
・富山県内の労働災害発生状況
・安全衛生関係統計・災害事例について
・高年齢同労者の安全衛生対策について(エイジフレンドリーガイドライン)
・高年齢労働者に配慮した職場環境改善マニュアル
・エイジフレンドリーガイドライン概要パンフレット(4ページ版)
・エイジフレンドリーガイドライン概要パンフレット(8ページ版)
・安全帯が「墜落制止用器具」に変わりました!(フルハーネス型)
・令和3年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」の実施について(本サイト内3月18日付けお知らせページ)
職場の安全サイト関連
・令和2年度「見える」安全活動コンクール
・STOP!転倒災害プロジェクト
・交通労働災害の現状と防止対策
職場の安全サイト「教材・資料」
・外国人労働者向け安全衛生教育教材
・転倒・腰痛防止用視聴覚教材
・外国人建設就労者向け安全衛生視聴覚教材
・安全衛生ビデオ